第5期1回戦村田-山口戦

山口女流初段・勝利者インタビュー

終局後、両対局者のコメント

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【山口恵梨子女流初段】
--一局を振り返って
「攻めの手掛かりがなくて、形勢判断に自信が持てませんでした。手掛かりが途中でできて指しやすくなったかなと思いました」

--手掛かりというと?
「△5四桂(66手目)のあたりです。あのあたり、私のほうが悪いんでしょうか。△5四桂~△6六歩(72手目)で攻める展開になりました」

--勝ちを意識したのは。
「△5二香(84手目)で、角が動けば詰むので勝ちになったかなと思いました」

--2回戦の抱負をお願いします。
「一局でも多く指して強くなりたいのでがんばりたいと思います」

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【村田智穂女流二段】
--一局を振り返って。
「△3二歩(64手目)で急にわからなくなりました。▲2一と(63手目)のときに何か別の手があったのかもしれません。△5四桂(66手目)の局面は難しいと思っていたんですが、こちらが動き過ぎた気もしていました」

--1一馬が働かない展開になりましたが。
「無理矢理働かせる順も狙っていたんですが、どこかで▲3三馬とか。終盤も▲3三馬と切る手は考えていたのですが、1枚足りなくて詰まないんですよね」
(以下、自然と感想戦が始まる)

(翔)

終局後

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(ふたりとも全力を出しつくしたようなようす)

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(準々決勝に進出した山口女流初段)

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(4度目の本戦を戦った村田智穂女流二段だが、今年も1回戦敗退)

(翔)

山口恵梨子女流初段、準々決勝進出

(新規棋譜)_98.gif本戦1回戦、▲村田智穂女流二段-△山口恵梨子女流初段戦は16時42分、98手までで山口女流初段の勝ちとなりました。消費時間は▲村田2時間59分、△山口2時間52分(持ち時間各3時間、チェスクロック使用)。勝った山口女流初段は準々決勝に進出し、斎田晴子女流五段-千葉涼子女流四段戦の勝者と対戦します。
(翔)

逆転、後手優勢

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先手は金を呼び込んだのがよくなかったのか、現在は後手が優勢と言われています。山口女流初段は5三にいた銀を元気よく歩頭に飛びだしました(図)。これは△5九銀▲同金△7九銀▲6九玉(▲同玉は△5九飛成)△6八歩以下の詰めろになっています。

(翔)

後手も反撃

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数手前の▲6四桂は△6三銀なら▲2二飛成△6四銀直▲3二竜が王手。先手を取って攻めようという狙いだったようです。
本譜は銀を逃げずに△6六歩▲同歩△同金(左図)。この金はもともと6一で美濃囲いの一翼を担っていた駒。守りの金が相手の手に乗ってどんどん前に出てきました。
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(反撃を目指す山口女流初段=写真は昼食休憩明け)

(翔)

先手、好調な攻め

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図は▲5五香に△5四桂と受けたところ。歩切れの後手は桂馬を打って銀取りを受けました。先手の好調な攻めが続いています。
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(雨が続く大阪市内。うす暗くなってきた)

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(関西将棋会館3階の窓から1階を見下ろす。置かれたままのバイクと自転車がずぶ濡れになっていた)

(翔)

横顔

【再開時の写真】

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(村田智穂女流二段)

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(山口恵梨子女流初段)

(翔)

山口、2枚換えを選ぶ

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図は先手が▲4五歩と突いて角の行き場を問うたところ。

【棋譜コメントより】
▲4五歩と指して、(1)△2二角には▲2三銀成、(2)△3五角には▲2八飛、(3)△7七角成▲同角△2九歩成には▲1一角成でいずれも先手がよさそうだ。士室では、△2八歩は後手変調ではないかと言われている。4五歩には(4)△3三金とするのかもしれない。以下(A)▲2二飛成は△7七角成▲同角△3四金、(B)▲3三同銀成△同角▲2八飛は△2七歩がある。

(新規棋譜)_54.gif本譜、山口女流初段は(3)の2枚換えのコースを選びました。上にあるように▲1一角成で先手が指せるのではないかと言われています。

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(午後から将棋連盟の書道部の活動が行われている。見本を見ながら練習する室谷由紀女流初段。2つある見本は、半紙サイズと色紙サイズ)

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(再開直後、▲7七銀と指す村田女流二段。書道部のまとめ役だが、今日は対局)

(翔)

先手、盛り返す

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図は2六にいた飛車を2四に浮いたところ。飛車取りを受けて、次に▲2三銀成を狙います。
棋士室を訪れた糸谷哲郎五段は「先手が多少盛り返してきたと思います」。左銀を7七に引かされたあたりは先手失敗かと思われましたが、右辺を突破できそうな形になってきました。
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(再開時の山口女流初段)

(翔)

嵐の前

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(関西将棋会館前の「なにわ筋」。雨が強くなってきた)

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13時半頃、関西将棋会館がある大阪市福島区は雨が強くなってきました。考えていた村田女流二段は飛車の頭に歩を叩き、後手の態度を伺います。嵐を前にして小競り合いが始まりました。
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(対局再開直前の山口恵梨子女流初段)

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(村田智穂女流二段)

(翔)

本日の関西将棋会館

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(関西将棋会館5階、対局場所を示すボード)

関西将棋会館5階には格が高い順に「御上段」「御下段」「芙蓉」の3つの対局室があります。(写真にある「東御入側」は対局には使われません)
女流棋戦は本来なら一般棋戦(男性の棋士が参加する棋戦)より格が下の対局室で対局することになりますが、本局はインターネット中継が行われるため、カメラが設置されている御下段の間での対局になります。
なお、本日は4階の「水無瀬」も対局に使われており、王将リーグ広瀬章人七段-豊島将之六段戦が指されています。

(翔)

対局再開。山口、銀を繰り出す

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13時に対局は再開されました。

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(モニター画像。上が先手の村田女流二段。指を畳について考えているようすが見える)

再開後、ばたばたと△6五歩▲7七銀△5三銀と進みました。山口女流初段は2筋は軽くいなして中央から動いていこうとしています。

(翔)


昼食休憩

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図の局面で昼食休憩に入りました。
ここまでの消費時間は▲村田1時間5分、△山口1時間6分。
対局は13時に再開されます。
(翔)

第4期一斉予選を振り返る

本局の両者は昨年7月の第4期マイナビ女子オープン予選決勝でも対戦しています。
村田女流二段(当時女流初段)の先手で居飛車対中飛車の相穴熊戦。村田女流二段が勝って本戦進出を決めました。

村田-山口戦関連のエントリーを以下にまとめました。



(翔)

村田、急戦を仕掛ける

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図は10時50分頃、村田女流二段が▲2四歩と突き、山口女流初段が△同歩と応じた局面。
山口女流初段の中飛車に対し、村田女流二段は2枚の銀を繰り出して急戦を仕掛けました。モニターには身を乗り出して考えている村田女流二段の姿が映っています。
(翔)

対局開始(3)

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(振り駒をする記録係の藤原結樹二段)

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(歩が3枚出て村田女流二段の先手になった)

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(対局開始を待つ両者)

(翔)

対局開始(2)

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(駒を並べる両対局者)

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(村田女流二段=手前=はてきぱきと駒を並べ終えた。山口女流初段はゆったりと駒を並べていく)

(翔)

対局開始(1)

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(早く対局室に入って下座につく山口恵梨子女流初段)

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(村田智穂女流二段も入室。一礼のあと、駒袋から駒を取りだす)

(翔)


対局開始、初手は▲7六歩

定刻の10時に対局は始まりました。振り駒の結果、歩が3枚出て村田女流二段の先手になりました。
村田女流二段の初手は▲7六歩。
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続いて山口女流初段が△5四歩。
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(10時10分頃のモニター画面。上が先手)

(翔)

本戦1回戦、村田智穂女流二段-山口恵梨子女流初段

おはようございます。本日は本戦1回戦、村田智穂女流二段-山口恵梨子女流初段の対局をお送りします。
棋譜・コメントは淡記者、ブログは翔が担当します。本日もよろしくお願いいたします。

(翔)